四街道

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スター・ウォーズ/最後のジェダイ 感想

 

自分は新三部作世代で

スター・ウォーズシリーズ『1.2.3.4.5.6』大好きな映画です。

続三部作『フォースの覚醒』も好きな映画です。

それでも最後のジェダイは好きになることはできませんでした。

ディズニーありがとう!!

少年時代から大好きだったスター・ウォーズを破壊し

スター・ウォーズの素晴らしい精神が捨てられ

私のスター・ウォーズの魔法が剥がされた。

全てのスター・ウォーズファンを納得させるような作品は不可能かもしれないが

スターウォーズを観ていて初めて退屈し

まさかスター・ウォーズに対して失望するような作品になるとは

 

フォースの覚醒はエピソード4〜6の焼き直しだと思うが

まだフォースの覚醒はスター・ウォーズの世界観で物語が進んでいた。

フォースの覚醒は派生したものであり、欠陥を持っていたかもしれないが

新しいキャラクターを確立した楽しい映画だった。

映画館の大きなスクリーン、ジョン・ウィリアムズの音楽、スター・ウォーズお決まりのオープニングクロール

もう一度スター・ウォーズの新作を観ることが出来るんだと大変幸せだった。

 

二年間待ちに待ったスター・ウォーズ最新作

観終わった後のガッカリ感

最後のジェダイスター・ウォーズの世界観をぶち壊し

フォースの覚醒からの新キャラクターの魅力も見事に殺した。

フォースの覚醒でのカメラワークの驚きもなく物語も裏切るだけの展開

王道展開を描くだけの力量が無いから小手先のツイストに頼って脚本は滅茶苦茶

プロットは退屈でシナリオもツッコミどころ満載、盛り上がり部分も後半に持ってくだけ持って行って映像に映える割に映画としての面白さがない。

人物描写、物語、独特なデザイン

スター・ウォーズの魅力が一切詰っていない作品

今まで積み上げた神話は完全に崩壊した

 

良かった点

 

レイの修業に乗り気ではなかったルークがR2D2レイア姫のホログラムを見せられ

R2D2に説得され、レイの修行を開始。

エピソード4でルークはオビ=ワンにレイア姫のホログラムを見せますが

最後のジェダイではルークはオビ=ワンの立場でR2にレイア姫のホログラムを見せられる憎い演出で良いシーンでした。

 

ヨーダの姿も旧作のパペットのデザインでルークとの会話内容も

旧作の悪戯好きなヨーダっぽくて良かったです。

 

悪かった点

 

ストーリーが退屈

フィン、ポーとホルド副提督のせいで反乱軍は壊滅状態

今回の反乱軍はアホしかいない。ツッコミどころ満載。

なぜかホルド副提督が作戦を教えないのでポーとフィンが秘密裏に計画したのだが作戦は大失敗に終わる。ホルドが作戦を教えていればストーリーからまるまるカットしても問題のない退屈なサイドストーリー。

 

ルークがフォースと一体化

タトゥーインでの夕日を眺め遠い未来に夢を馳せ、冒険を夢見ていたルーク

故郷タトゥーインでの生活に不満を持っていたルークが

伝説のジェダイとして夕日を眺めながらルークの最後は訪れる

タトゥーインを彷彿とさせるふたつの太陽

素晴らし演出だが

ジェダイの帰還から30年と月日が経っている設定なのに人間として全く成長していない

最後まで諦めずに父「ダース・ベイダー」をダークサイドから救おうとしたルークが

目の前でダークサイドに誘惑され落ちかけている弟子「カイロ・レン」の寝込みを襲う!?

ジェダイの帰還」での希望に満ち溢れていたルークからはとても理解できない行動です。

信じていた師匠ルークが寝込みを襲わなければカイロ・レンはダークサイド落ちしなかったんじゃないの?

カイロ・レンをダークサイドに落としてしまい責任を感じたルークはどっかの島に隠居

責任を感じているなら戦ってくれよ

かつてのルークだったとは思えないほど情けない

旧作のヒーローだったキャラクターの最低な終わらせ方

 

救うのが不可能なほどカイロ・レンのダークサイドが強大なら

何故?カイロ・レンは未だライトサイドとダークサイドに揺れてんの?

アナキン・スカイウォーカーパルパティーンにダークサイドに誘惑されたように

カイロ・レンがスノークにダークサイドに誘惑されたじゃ駄目だったの?

 

レイとの師弟関係もたいして結ばず、フォースとは何かを少し教えるだけで終わりだし

カイロ・レンとの共闘では無双

そんなに強かったならルークに教えてもらう必要ねーじゃん

飲んだくれの娘なのになんでそんな強いんだよ

 

レイア姫のご都合主義の空中浮遊

レイア姫って強いフォースは使えないけど

人が死んだりとかはフォースで感じ取れるみたいな設定だったと思うんですが

爆破で宇宙空間に放り出されるレイア姫

「あぁ・・レイア姫はここで退場なんだな」と思っていたら

空中浮遊で生還・・ご都合主義にも程があるでしょ?

宇宙空間で空中浮遊できるぐらいフォース凄かったんですねー(棒読み)

観ていて一番萎えたシーンでした。

これからのスター・ウォーズは宇宙空間に投げ出されてもフォースの力で

生還出来るらしいですよ。

 

最高指導者スノークも決して良いキャラではなかったけど

あっさり殺しすぎじゃ?結局スノークも伏線だけ張っておいて考えるの面倒だし不評みたいだから殺しちゃおうてきなガバガバな脚本。

結局、カイロ・レンがスノークについていった理由も分からず終い。

 

カイロ・レンと一緒に出て行った何人かの弟子って何してんの?

エピソード9で敵役と登場するの?

 

カイロ・レンに「お前は何者でもない、飲み代の為に売られた子だ」と

レイの親は誰なのか色々想像し

誰の娘なのか楽しみに観に行った俺の気持ちを返してくれよ

ルークの娘でもオビワンの娘でも観客の期待を裏切るならダースシディアスの娘でも

よかった。

 

ヒューマンだらけのスター・ウォーズ

反乱軍や惑星に今回のスター・ウォーズは殆ど宇宙人が出てこない。

反乱軍は性別、種族、出身惑星に関係なく銀河の希望の為に銀河帝国と戦い

個性的な宇宙人のなかに人間がいるってのがスターウォーズの世界観のひとつだと個人的には思っていたんですが

ディズニーやライアン・ジョンソン監督はそうじゃなかったみたいです。

 

反乱軍の象徴的存在だったアクバー提督をモブキャラの如く殺す

アクバー提督の声優を務めていた方が亡くなってしまったのでアクバー提督を殺すのは仕方ないですが亡くなった場面すら映さずセリフだけで片付けるって酷くないですか?

好きだったキャラクターの一人でもあったので非常に悲しいです。

 

ポーグというクソキャラ 

チューバッカが鳴いたら真似して鳴く

何の面白みのないキャラ

可愛いだけで登場するクソキャラ

ディズニーがポーグのグッズを売るためにできたようなキャラクター

チューバッカがポーグの仲間を食べてるシーンは良かったけど

ついてくる必要はなかっただろ?

エンターテインメント作品で最後のジェダイは全体的に暗い映画なのでポーグでコメディ要素を入れ暗くさせすぎないのは理解できますが

個人的にはスター・ウォーズにコメディ要素なんて求めてないし

ギャグも面白くない。

物語に関係のないポーグはご丁寧に扱って重要なキャラクターであるスノークを雑に扱う

ポーグの登場で新三部作のジャー・ジャー・ビンクスが嫌いな人の理由がなんとなく分かった気がします。

 

キャプテン・ファズマ今回もガッカリファズマ。

数少ない魅力的なキャラクターなのに

全く楽しめない戦闘、面白くしようとすればいくらでも出来そうなのに

なぜこれほどキャラクターの使い方が下手くそなんだろうか・・

 

ローズとフィンの誰も期待してない恋愛

ローズがフィンに対して突然の告白からのキス(味方がバックでレーザー砲食らってる中)

ローズとフィンのシーンではフィンはレジスタンスの中では伝説で

会えて光栄みたいなのはありましたけど。

ローズがフィンの事好きな演出ってありましたっけ?

 

カイロ・レンとレイとの会話で「古いものは捨てる」そんな感じのセリフがありました。

これは新しいディズニーのスター・ウォーズを作るって考えなんでしょう。

新しい物に挑戦する、そこは否定しません。

ジョージ・ルーカスと同じようなスター・ウォーズを撮れなんとも思ってない

今までのスター・ウォーズを破壊するのも百歩譲っていいよ

でもね旧作の二人を出演させてまでする内容だったのか?

ルークを殺す必要があったの!?キャリー・フィッシャーの件もあり

ルークを殺すならエピソード9でもよかったんじゃ?

今回のスター・ウォーズからは世代交代のメッセージは伝わりましたが

新しいスター・ウォーズを作りたいのなら

エピソード1~3を作ったジョージ・ルーカスが今までのスター・ウォーズを捨て

新しいスター・ウォーズを作ったように

最初からオリジナル作品のスター・ウォーズを作ればよかったんじゃ?

人気キャラクター、乗り物と美味しいところだけ使って

用済みは敬意無く捨てる

スター・ウォーズというブランド抜きに最後のジェダイを観ても映画として一ミリも面白くない。

 

マスターヨーダは言っていた「失敗は最高の師である。」

ディズニーてめーの事だぞ

 

絶賛されている人の意見も分かる。新しい世代の橋渡しもでき

今までのスター・ウォーズとは異色感溢れる映画で新しい事にチャレンジした映画でしたが自分の観たかったスター・ウォーズではなかった。

ある意味自分の「スター・ウォーズはこうあるべき」と想いや思いで補正が強いのかな

最後のジェダイを観て自分がスター・ウォーズをどう思っているのか考えさせる

いい機会の映画でした。