四街道

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あつまれどうぶつの森

どうぶつの森GC,DS,Wii版をプレイしたことがあり、博物館コンプや住宅ローンの全額返金などやりこみ要素は全てクリアするほど過去作はやり込んだ。

プレイしたのも小学生の頃で思いで補正もあるかも知れない。

 

街の至る所に設置できるようになったアイテム、家や店の場所がランダムだった過去作とは違い、街のデザインを自分好みにデザイン出来るようになった。

自由度は過去作とは比べられないほど上がった。だが、このDIYという新要素(クラフト)、のせいで動物達の家が質素で彼らの個性が消滅した。

動物達の家の内装はDIYで作れる家具か自分がプレゼントした家具が無個性に置かれているだけなのだ。

住人のオリジナルの部屋にDIYやプレゼントした家具が飾られていたら変化があり面白い要素になっただろうが、島に引っ越してくる住人皆同じような部屋では面白さの欠片もない。

過去作とは違い、何百体といる動物達それぞれ違う内装を観賞でき楽しめる要素がなくなってしまった。

 

どうぶつの森の面白さであった核の部分、動物との会話の豊富さが楽しい要素でしたが、今作のあつまれどうぶつの森は会話のバリエーションが極端に少ない。

会話のバリエーションを過去作が10だとしたら今作は1にも満たない。

過去作は動物達の趣味、個人、多種多様な無駄話を聞けたのに、その無駄な部分がない。

それぞれの動物の姿が違うだけで喋る内容は他の住民と変わらず、RPGの決められた数個の台詞しか言わないNPCみたいで淡泊で会話の面白さがない。

例えば会話に困った時、天気の話をしろと言われるけど動物達は会話に困りその天気の話しかしてこない。天気の話しかしない会話なんて面白い訳がない。

人間社会と同じように動物社会も人間とのコミュニケーションを取らなくなったのだろうか。

 

自分のキャラクターの見た目や性別を後からでも変えれるようになり、多様性が増した。車椅子、性別制限を撤去、自己表現の選択肢の豊富さ、任天堂の多様性を重んじたゲーム開発は評価したいが、人間の多様性を重んじるあまり本来主役であった動物達の個性、多様性は失われてしまっているのではないだろうか。

 

魚釣りや虫取り、タヌキ商店での買い物、博物館、懐かしさと過去作と変わらないシステムは面白いし新要素のDIYもそれなりに楽しめている。

一番楽しみだった部分の完成度が10年以上前のゲームに進化するどころか退化し負けてしまっているのが非常に残念だ。