四街道

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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

終わり良ければ総て良し?

前作『最後のジェダイ』よりは優れている。(クソ低ハードル)前作とは違い保守展開の今作、旧作のファンなら涙腺を刺激される感動する場面もある。

物語は面白いわけでも面白くないわけでもない。アクションは退屈だったがひとつの作品として悪い映画ではなかった。三部作と物語の一貫性と整合性は取れていないし、ふたつの映画をひとつに合体させた感じで話を詰め込み過ぎだが、全ては前作が悪くあれこれ責め立てる気も熱もない。

 

さすが傑作は撮れないが無難な映画を撮らせたら右に出る者がいない天才JJエイブラムス。お疲れ様、よく頑張った!と称えられるべきだと思います。

前作『最後のジェダイ』の続きというネガティブ満載の状態でスタートし「ライアンジョンソン」が残したゴミの尻拭いとJJのファンサービスに溢れている。

ジェダイの武器には敬意を払え」とかライアンジョンソン煽りは笑った。

存在意義のないゴミ以下のゴミにすら失礼な前作『最後のジェダイ』の要素を上手く拾い上げ物語の風呂敷を広げあげ華麗に着地した。

物語の広げ方は雑だし強引であるが問題の軌道修正は監督として完璧にまで仕事したと感じる。我々ファンが前作で観たかった血縁や伏線を見事に見せ、スカイウォーカー家の完結まで描き切り、考えうる中で最善の完結編になったのではないだろうか。

 

観終わって思ったことは『スカイウォーカーの夜明け』でマイナスだった評価がゼロに戻っただけ。鑑賞中は血縁や伏線を前作でやってくれたら今作の物語をもう少しは面白い三部作と三作目になったんじゃないかと残念さと惜しい気持ちで一杯だった。

ライアンジョンソンを嫌いになってもスター・ウォーズは嫌いにならないでとファンへの接待が続くが『最後のジェダイ』の後に露骨にファンに媚びられても今更遅い。最初からJJが三部作全部監督していたらスター・ウォーズに冷めることはなかったと思う。それほど『最後のジェダイ』の罪のデカさを感じた。

ラストアクションの盛り上げや決着の陳腐さ。王道大集合は『エンドゲーム』の大集合と既視感を感じてイマイチ盛り上がれなかった。

三部作としての計画性のなさ。リレー方式で映画を撮るなら「ケヴィン・ファイギ」みたな舵取りする人間が居ないとダメだ。MCUと大差をつけられる完成度が段違いだ。